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2009.05.11 (Mon)

ケブンッリジ だがいく の けゅきんう といのうは ほとうんは ないしらい

Today's BGM : Kevin Rudolf feat Rick Ross "Welcome To The World"

あちぃ!
なんだよ、この時期に29度って!!
暑がりの大王を殺す気か!!!

ども、すでにバテ気味の大王です。
このままだと、夏には40度を超えて、きっと大王は死ぬんでしょうね。



連休明けに大学へ行くと、研究室の後輩が「これ見てください」といって一枚のプンリトウアトされた用紙を見せてくれました。
それには以下のような文章が書いてありました。


こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげは たごんを にしんき する ときに その さしいょ と さいご の もさじえ
あいてっれば じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に
もづいとて わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?



先日、2ちゃんねるに書き込まれて、一気に有名になった文章ですが(その後輩の見せてくれた文章も2ちゃんねるからでした)、みなさんは読めたでしょうか?

大王も初見で、大いに違和感を感じながらも、読めました。
別の後輩には文字順が入れ替わっていることに気付かなかったのもいますが。

最初は、「ふーん、こんなものか」となんとも思わなかった大王ですが、時間を経るにつれて、これはもの凄いことではないかと思えてきました。
だって自分でも普段の生活でたまに行ってしまうんですから。
(良く誤解されやすいのは、(誤)「シュミレーション」→(正)「シミュレーション」などですかね。まあこれは音声言語の問題もありますが)

 -人間の、語に対するパターン認識はどうなっているのか?
 -その際の脳の活動はどうなっているのか?
 -表音文字であるひらがなだからできるのか?
  漢字交じりの場合や、英語や他の言語ならどうなのか?

このコピペ文章のように本当にケンブリッジ大学で研究さていれるのならば、ぜひともメニズカムを知りたい。
自身も研究者の端くれとして、そう思いました。

とりあえず、ケンブリッジ大のHPから調べてみたところ、Hitせず。
ならばと、Google Scholarでいくつかのあてはまりそうなキーワードを元に検索したところ、まずエジンバラ大学のR.C.ShillcockとP.Morganという研究者たちが、2000年頃から単語の視知覚を研究する際に、このような混ぜ単語(Scrambled Words)を用いているということが分かりました。
彼らによると、どうやら置換文字効果(transported letter effect)と近接効果(neighbourhood effect)が関係しているらしいのですが、アブストをざっといくつか読んだだけなので、いまいちよくわかりません。脳科学系の話はただでさえ難しすいでしね
2004年には本も出しているみたいなので、そっちを読んだ方が分かりやすいですかね。大学図書館で探して見ます。ただ、彼らの研究はそれがメインというわけでもなさそうですが。

ということは英語でも混ぜ単語があるんだということで、検索していたら見つかりました。


Aoccdrnig to a rscheearch at an Elingsh uinervtisy, it deosn't mttaer in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht frist and lsat ltteer is at the rghit pclae. The rset can be a toatl mses and you can sitll raed it wouthit porbelm. Tihs is bcuseae we do not raed ervey lteter by it slef but the wrod as a wlohe.

ああ、読めちゃうわ、これも^^; ちょっと苦しいけど。

ますます興味が湧いて、昨日もいろいろと調べていたら、こんなblog記事を見つけました。
「「読めてしまう」文章ネタの起源と歴史」@絵文録ことのは様の5月10日の記事。

な~んだ。
大王よりきちんと調べてくれているひとがいるじゃん☆
ラッキー。 楽ができた☆

この記事によると、現象自体は1976年に報告されているみたいですね。
そして予想に反して、ケンブリッジ大での研究はされていないと
それどころか、ちゃんとした学術研究自体がないのだと。
ただ、少なくとも、単語に対する「知識」とそれに触れた「経験」が、過剰読解に大きく影響ということが考えられるわけですね。

確かに知識は必要だと思います。未知の単語では起こりようがあまりせん。
「чареня ирка」と書かれてもここの読者の9割以上は、読むどころか、意味すら分かりませんよね。
これはロシア語で「キャビア(黒イクラ)」を意味する「черная икра(チョルネイ イークラと発音)」の語順を入れ替えたものですが、ロシア語を少しだけ知っている大王(いろいろあって勉強したのですよ^^;)ならば、やっぱり過剰読解してしまいます。

最初にあげた日本語の文章にしても、私たちにに馴染みの深い単語が改変されているわけですし、英語の例文でも、いくらかなじみがある単語だからこそ、読めてしまったということになります。
そして、知ってるいかこらそ、早く処理をするために、一つ一つ丁寧に取り込むのではなく断片で取り込み、それを短期記憶下で統合し、結果として読めてしまうんでしょうね。
(大王は速読ができるのですが、きっと速読もそういうプロセスをたどっていのるでしょう・・・)

では、ことばと文字を獲得する途上にある子どもは、上で挙げたような文章を過剰読解するのでしょうか?
また、なんらかの脳損傷を負った人は、損傷部位によって読めたり読めなかったりするのでしょうか?


いろいろ疑問が出てきます。
普段の生活から疑問を探し、それに答えていく。
研究者の末端に位置する者として、常に探求の心は忘れ無いようにしたいものです。

絵文録ことのは様の記事には、今回本当にお世話になりました。
ありがとうございます。 

※ちなみに本文中の地の文にはいくつか混ぜ単語をいれこんでいます。
 どこがそうだか分かりますか? FC2 Blog Ranking 

 今日もケビン・ルドルフ。
 この曲もいい曲なのですが、どうも日本での認知は低いんですよね。
 大王が嵌る海外アーティストの半数はそんな感じww。


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